どら焼き
江戸開府より400年の月日が流れた現在も、多くの和菓子屋が軒を連ねています。
和菓子屋には饅頭や生菓子などさまざまな菓子がありますが、手土産の定番品としても人気で、
中でも人気なのが「どら焼き」です。
「東京三大どら焼き(どら焼き御三家)」と、呼ばれるお店をはじめ、東京にあるいくつかの和菓子屋さんをご紹介します。
東京三大どら焼き
日本人は「三大〇〇」とか、敬意を込めた意味でまとめることが多く、どら焼きにも「東京三大どら焼き」や「御三家」と呼ばれるお店があります。
「東京三大どら焼き」は、東京のどら焼きを語るなら、是非とも一度は訪れ自らの舌で味わって欲しいお店でもあります。
うさぎや
JR御徒町駅や東京メトロ千代田線の湯島駅などからほど近い上野広小路にあるのが、「うさぎや」さんです。
創業大正2年(1903年)に創業し100年以上の歴史があり、店名の「うさぎや」は、創業者の生まれが兎年だったことに由来します。
和菓子やスイーツが好きな人なら、「あっうさぎやさんね」と分かるくらいに知名度も抜群です。
どら焼きとしては、スタンダードなサイズとボリュームだが、何度も食べていくと、その美味しさが特別であることに気づくはずです。
お店を訪れた際にぜひともやって欲しいのが、持ち帰り専門だが、持ち帰りの商品とは別に1個どら焼きを注文すると、出来立てで餡が溶けたような状態の「出来立て」のどら焼きを食べることができます。
- 住所:東京都台東区上野1-10-10
- アクセス:JR山手線「御徒町」駅より徒歩4分
- 営業時間:09:00 – 18:00
- 定休日:水
- 公式サイト:http://www.ueno-usagiya.jp/
亀十
浅草観光の中心地「雷門」のすぐそばにあり、最寄り駅は東京メトロ銀座線「浅草駅」や、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)「浅草駅」です。
浅草は東京を代表するような観光地ということもあり、お土産や手土産の定番商品として、どら焼きを購入される人も多く、週末にはかなりの行列ができるのを何度も見かけています。
「亀十」さんのどら焼きの特徴は、表面に焼色が入り、サイズも若干大きく感じます。
生地に特徴があり、とにかくフワフワで大きくボリュームがありますが、あっという間に食べてしまいます。
正統な和菓子の流れを感じつつも、どこかパンケーキのような柔らか食感がクセになります。
どら焼きの餡は北海道産の小豆をつかった「黒あん」と、北海道産のいんげん豆をつかった「白あん」の2種類を食べ比べるのも面白いです。
- 住所:東京都台東区雷門2-18-11
- アクセス:東京メトロ銀座線「浅草駅」徒歩2分東武伊勢崎線(スカイツリーライン)「浅草駅」から徒歩3分
- 営業時間:10:00 – 19:00
- 定休日:不定休
- 公式サイト:https://asakusa-noren.jp/archives/63
黒松本舗 草月
JR京浜東北線の東十条駅から徒歩2分ほどの場所にあります。
創業は昭和5年(1930年)で、店名は花の名では華やかすぎると謙遜して「草」、これに「月」を付けて「草月」としたことに由来します。
草月さんのどら焼きは、トラやキリンを思わせるようなまだら模様。その模様が黒松の幹に見えることから、草月さんでは「黒松」と名付けられました。
粒あんには、北海道十勝産の小豆をつかい、皮には黒糖とハチミツを使用して、ふんわり軽い食感でいて、しっとり仕上げるよう重曹も加えています。
- 住所:東京都北区東十条2-15-16
- アクセス:JR「東十条駅」 南口から徒歩2分
- 営業時間:10:00 – 18:00
- 定休日:火曜日
- 公式サイト:http://www.sogetsu.co.jp/
東京都内に「うさぎや」さんは3店舗ありますが、これらの店舗は全て同じ親族が経営するお店。
上野広小路の「うさぎや」が創業した後。その息子さんが日本橋にある「うさぎや本店」を、娘さんがはじめたのが、阿佐ヶ谷「うさぎや」(※残念ながら2024年に閉店となりました)になります。
すずめや
JRや西武池袋線など各線の、池袋駅東口から徒歩5分ほどの路地裏にあります。
現在すずめやさんは、木・金・土の週3日のみ営業となっていて、売り切れになることも多く、貴重などら焼きとなっています。
(※ 公式HPから事前に購入予約することができます。)
非常にファンが多いお店で、最近ではすずめやさんを含め、「東京四大どら焼き」と称されることもあり、三大どら焼きに数えるファンもいるほどの人気ぶりです。
生地は甘めで非常に柔らかく、食べた感想は「正統派のどら焼き」という印象で、何個食べても飽きが来ない餡と生地はまさに絶品です。
- 住所:東京都豊島区南池袋2-18-5
- アクセス:JR池袋東口から徒歩7分
- 営業時間:11:00 – 18:00
- 定休日:月・火・水・日
- 公式サイト:https://suzumeya.info/
清寿軒
東京メトロ日比谷線の人形町駅と小伝馬町駅のちょうど中間ほどのビジネス街にあります。
どら焼きが提供されている時間には看板が出ていますので見逃さないようにしてください。ただし、手土産などにも重宝される一品で、午前中に売り切れることもしばしば。
確実に購入したい人は開店直後の来店か、電話でのお取り置きをオススメします。
清寿軒さんで売られているどら焼きは、大判、小判の2種類で、大判は通常どら焼きの2倍ほどのサイズ。小判はサイズは小さいものの、餡がたっぷり入り厚みがかなりあります。
どちらのどら焼きもボリューム感があるので、名一杯どら焼きを頬張りたいという人には、ぜひ一度食べてもらいたいです。
- 住所:東京都中央区日本橋堀留町1-4-16 ピーコス日本橋ビル1F
- アクセス:東京メトロ小伝馬町駅から徒歩約5分都営新宿線馬喰横山駅から徒歩約7分
- 営業時間:09:00 – 17:00
- 定休日:土・日・祝日
- 公式サイト:http://seijuken.com/
時屋
JR新宿駅の西口を出て、すぐのところにある小田急ハルクの1階に入っています。
新宿駅の間近ということもあり、テイクアウトが基本の和菓子屋さんでは珍しく店内喫茶があるので、休憩をする買い物客などでも賑わっています。
時屋さんが人気の理由の一つは、数々の名作漫画で有名な藤子・F・不二雄さんの大好物がこちらのどら焼きということで、ドラえもんが大好物にしているどら焼きのモデルになっているそうです。
特徴としては、サイズにもよりますが、表面に店名の焼印が押されているので、一目でわかります。
どら焼きで用意されているサイズが5種類もあり、中どら焼きでも一般的なものよりも大きめなサイズ。一番大きな「特大」は総重量1.3kg超えとなっています。
生地は厚めで餡もギッシリなので、持った時に重量感があり、生地と餡のバランスが丁度良く、美味しく仕上げられています。
- 住所:東京都新宿区西新宿1-5-1 新宿西口ハルク 1F
- アクセス:JR新宿駅西口から徒歩2分地下鉄新宿駅B18番出口から徒歩2分
- 営業時間:11:00 – 20:00
- 定休日:不定休
- 公式サイト:https://www.odakyu-sc.com/odakyu-halc/shop/list/?id=848